2011年03月09日

やきそば磯村

やきそば磯村

よこはまばし商店街の通りを挟んで反対側には,三吉橋通商店街が続きます。

よこはまばしアーケードの賑わいからすると,特に日曜は閉まっている店が殆どで,閑散とした

印象を感じさせます。横断歩道渡って直ぐには「みたらし」の旨い団子屋さんもあるし

川手前には建て替えられて新しくなった「三吉橋演芸場」もあります。よく探せば見所の多い

エリアですよ。

こんな商店街をずっと歩って行って,もうその外れも外れ位にあるのがこの焼そば屋さんです。

やきそば磯村

中に入るとこんな感じ。思えば子供の頃は,こんな軽食屋さんが家の近所には

大体どこにもあったりして,学校帰りや遊びに行って小腹が空くと,お世話になったりした

もんですよ。きっとこの店,四十年前もこんなんで変わらず営業しておって,今日に至って

いるのでしょう。

やきそばの具は主に三つ。じゃがいも・豚肉の細切れ・たまご,こんな感じ。麺は今時流行りの

モチモチしたコシの強いのなんかじゃなくって,昔ながらの細めでソースが染み込み易い

やわめのヤツです。サイズは小・中・大の三つ。大は大の大人が食事として食べるのにしても

ちょっと少なめな位です。ほんとおやつ代わりのやきそび,って感じです。お代もとっても

安い。気の毒なくらいですが,それでウン10年やって来てるのですから,いいんでしょう。

なんか,何もかもが,背伸びのない,ゆるい時間の中で,在るべき姿でいる感じ。

何年も何十年も,変わらぬまま。それでやって来れたのは,いったい何故なんでしょう?

不思議でなりません。たんに欲をかかず,地道にコツコツと・・・・・と言うのだけでは

長い年月の間の変遷になかなか耐えうるもんではない筈です。

人もモノも,その他のすべては,変わらず自身を維持していくには,ちょこちょこ,時には

大きく変身しなくっちゃならないタイミングってもんがある筈です。

しかしこんな店を時に目にして,「これってたんに運が良かっただけ?」なんて思っても

やっぱ解せないもんがあるのです。 不思議ですね。

でもそれはこっちの勝手な解釈で,ご本人たちにしてみれば,さまざまな人生の荒波が

紆余曲折があったことでしょう。そうした歴史を持った店には,例え小さくとも,けして

ぞんざいには出来ない趣を持っていますね。

やきそば屋が何ゆえ?とも思わせるのですが,おばあちゃんが陣取る鉄板の前にはおでんの

ナベがあって,セルフで好きなものを取って食べれます。きっとこれも昔からの子供たちの

おやつに,と言う計らいかな,と思います。ちょうどいいファーストフードですよ。

値段はどれも均一で,取った数の分だけのお会計なんです。

ほんと何もかもが平和的になってて,気が自然とゆるむ世界です。やきそばもおでんも

過不足ない美味しさ。それが返ってとてもいいのですね。こんな世の中が,どこかにあって

いいんじゃないでしょうか。



やきそば磯村
気分がすっかりゆるんでしまって

その帰り道,ふと見ればどこにでも

ありそうな自販機・・・・・・・。

でもこんなのどこにでもないよね。

なんでだろ? いわゆる「ワケあり」

のお品たちなんざんしょか。

気はそそられたものの,買ってみる

勇気が無かったブルーマンでした。

         じゃんじゃん


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Posted by Brewman at 13:45│Comments(0)グルメ
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