2010年12月28日
回転すし 禅
12月20日に紹介しました,西湘バイパス小田原IC直ぐそばにある回転寿司 「禅」。
まことにここはユニークなお寿司屋さんです。ネタの新鮮さは折り紙つきでして,地物の鮮魚を
中心に,種類は豊富です。安い皿は百円台からありますが,高いのになると千円近くの皿も
あったりして油断なりません。店の若旦那は平気な顔して本マグロ大トロなんぞを握って
ベルトコンベアーで回したりします。威勢がいいと言うか,度胸がいいと言うか。なかなかの
男っぷりです。
ついウッカリ手を伸ばして取ってしまったのが本マグロの中トロ。女房が「あっ!」と言ったのが
一瞬遅かった・・・。「それいくらだから知ってて取ったの?」と言われたって,それゃ知らないよ
旨そうだって思ったから取ったのさ。ただそれだけ。
で,これ確か735円だったかなぁ。ああ,痛いぃぃ・・・・。まさか戻すわけにも行かず,もちろん
食べましたよ,ええ。とっても美味かったですって。こんなん銀座で食ったら一貫で二千円はする
シロモノでしょう。そうと思えば同んなじモノを半額以下で食ったと思えばいいんです。
おとこってもんは,行く時には行くんですよ。
これはもちろん地物の真イワシだったかな。こんなありきたりの魚が抜群に旨いのです。
イワシらしい臭味がまったく無く,魚へんに弱い,と書いて「鰯」なんて言わせないぜ,なんて
聞こえて来そうなくらいプリプリの歯応え。でもこれより美味かったのがカワハギでした。
キモ付きの握りで出て来たそれは,ほんのり甘味のある上品な味。わたしこのカワハギさんが
白身の魚では一番好きです。多分シマアジよりいいと思う。
しかしこのカワハギさん,実はとても獰猛な性質の持ち主でして,縄張り意識が高くって
あの困り者の越前クラゲの電気攻撃などもろともせず,果敢に食らい付いたりします。
ウチの女房は沖縄でこのカワハギの仲間のカラフルな南国バージョン,ムラサキモンガラに
噛み付かれて傷を負いました。トロい女です。
ああ白身と言えば,若大将お勧めのヒラメも美味かった。結局みな旨かったよぉ。
こちらはなんかのシラウオ。なんだったっけなぁ・・? まぁいいや,旨かったですって。
水槽に戻したら泳ぎだすんじゃないか(そんなことねぇって)ってくらいにムチムチの食感でして
きっとお肌の美容に良さそうですよ。
これは京都の九条ネギをオリーブオイルでソテーして,白ワイン・ビネガーをぶっ掛けしたもの。
こんなのは普通すし屋では出て来なさそうなメニューでして,極上の黒ビール,レフ・ブラウンが
良く合いました。この寿司屋は生ハムメロンや生サラミなどのラテン系のメニューも何故だか
豊富です。生ハムに関しては店の中にモモ1本ぶら下がっている状態。もちろん輸入物です。
それをここの厨房でスライスして出しているのですね。
ワインや珍しい舶来のビールも数あって,寿司を度外して純粋にバールとして飲み食いして
充分対応できるだけの許容があります。しかもすべてにおいてレベルが高いのですから。
何故ゆえにこんな店が小田原に(おっと失礼!) しかも回転すし屋で・・?と言う疑問が沸きます。
が,まぁいいでしょう,うまいし満足できるのならば。
ビール好きにはベルギーの,あまり生では飲めなさそうな銘柄のモノも常時数種類あり嬉しい。
ビンと生合わせれば,けっこうなバリエーションですし,ワインもあり,当然日本酒から焼酎までと
最初店に入ったらどうやって飲み物・食い物の注文を出そうか,メニューとにらめっこしちゃいます。
なかなか一度来ただけでは完結しない,手強いびっくり(な)寿司屋です。
Posted by Brewman at 14:38│Comments(0)
│グルメ
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