ヨコハマ　ハリ・マッサージ　アベニュー

7月18日午後，ベアード・タップルームを後にして向かったのは通りの反対側にある沼津港の

マリナード。ここは海産物などの土産物屋やレストランが入った，割と明るくモダンな

建物です。今まで在りがちだった魚介臭さの漂うコンクリート張りの漁港内物産所とは

違います。

我々は遅い昼メシをあさりに回転寿司を探します。やっぱ沼津に来たら海産物，それもスシ。

既成路線かな。まぁ我が家ですし屋に行く事なんてありませんでして。でもここ沼津では

さすが，回転寿司でもけっこうレベル高いです。

探して歩くと一番奥の右手にありました。時間帯が昼時と外れているのでウチの他は

ふた家族のみ。でもランチ時には順番待ちで30分，なんてこともあるようです。



飲み残しのベアード・ビール片手に入ってもお咎めはありません。マリナード内でもこのビールが

お土産物で売られているほどですから。いまや地ビールとしてはすっかり全国区におなりに

なった「ベアード」さま。すごいなぁ・・・。聞くところによるとベアードさん，アメリカが

ご出身の方との事。こちらに来て10余年，努力と忍耐で持って日本の片田舎で麦酒工房を立ち上げ

いまじゃあ日本地ビール界では確固たる地位を築いています。すごいなぁ・・・・・。

大体において，アメリカは地ビール・メーカも多いし，自家製ビールを造る個人も多い。

と言うのは，ひとえにビールに掛かる酒税が低いからです。

たかが5パーセント程度のアルコール度数で何ゆえこう日本ではビールに掛かる酒税がが

高いのか？　初め外来の飲み物だったので国内の醸造所を保護する目的で高くしたのでしょが

日本で流通しているビールの大半は国内4大メーカーの製造したものです。もういい加減

ビールを税金でイジメルのは止めてほしい。日本もそろそろ度数に応じた酒税に転換するべき

時に来ているのではないでしょうか。それにより苦しくなる日本酒等の酒蔵も出ることで

しょうが期間限定して保護し，その間に企業努力して頂くのが宜しいかと・・・。

なんてビール党に都合のいいコトばっかほざいとります。ビールの酒税が安くなると単に

ビールが安く飲める，のみに留まりません。アメリカでは当たり前の家庭内工業的な

小規模ビール・メーカーがニョキニョキ出てくることでしょう。これまでは高い酒税がネックに

なって新規参入しても採算が取れるほどに販路を拡大する事に誰もが躊躇し，果敢にチャレンジ

した多くの勇者たちが敗れ去って行きました。我々の選択肢だって格段に増えるのです。

大メーカーの造る量販品にはそれなりの良さがあるし，小規模ブリュワリーがこしらえる

個性的なビールは多くには支持されなくとも，それをいいと思ってくれる人の需要を満たす

事でしょう。当然そこにはたくさんのビジネス・チャンスがあるに違いありません。

ワールド・カップじゃありませんが，ビール強豪国と言われる国々は数ありますが

ホーム・ブリューイング（自家製ビール）文化で言ったらアメリカは正に超大国です。

アメリカのどんな片田舎の雑貨屋や食料品店に行っても，ビール製造の品々が売ってたりします。

気軽に作れる環境と雰囲気があるのですねぇ。

アメリカ人が例えばシロウトのビア・コンペなどに出展して来るのは大体において個性的です。

国民性なんざんしょね。主張が無ければ居ないのも同然，と言うお国柄です。

だからビール造りでも勢い個人のハッキリした主張をレシピに込めて来ます。

それを念頭に考えると，「ベアード」のビールの複雑な要素のアピールの強烈さは

地の物を大いに応用しているもの，アメリカン・ブリュワリーの王道を行っている・・・・

と言えるのじゃないでしょうか。

しかしそれを思うと，サンフランシスコのクラフト・ビール「アンカー」のあの絶妙な

バランス具合，繊細さ・・・余りに対照的で，「これってアメリカ・・・？」とつい思い

たくなる品なのですねぇ。


回転すしの巻，のハズが・・なんでこんなに脱線するだ！

で，まあ回転寿司なんですが，さすがに回って来る作り置きのヤツはなんか見向きされない

「おちゃっぴき」みたいで取る気がしません。だから注文で好みの物をにぎって出して

もらいます。生シラスに金目，エンガワと真鯛，イワシに鯵，あといろいろ食ったなぁ・・。

みな美味かったです。私はすしはこれくらいで充分満足します。これでいい。

腹いっぱい食って，２千円くらいにしかなりません。銀座で食ったら一貫でお仕舞い。

食道楽はお金の問題じゃありません。でもねぇ・・一体何についた値段なんざんしょ？

江戸前寿司って，そもそも屋台のファーストフードだったのになぁ。


お帰りは函南町にある知り合いの家まで30分足らずのドライブを妻の運転で。

この人ほとんどペーパードライバー。

あまりのスリリングさであっという間に酔いが覚めちまったちゅーの。