2011年03月31日

ビール酵母パンⅢ

ビール酵母パンⅢ

どう言う訳だか,先日焼いたパンはこんな具合になりました。

あたまの方の一角は,ヘンな花ちょうちんみたいなモンが出来上がったていたんです。

先週あたりまで寒い日が続き,我が家の自家培養ビール酵母も,いささか元気がなかとです。

ですので気合を入れたろうと,タイミングを見ては小麦粉や砂糖などを入れてやり,お日さまが

当たればけっこう暖かくなる出窓に遮光して置いてやったりします。ちなみに酵母に紫外線が直に

当たると,異臭が出る事もある様です。私はそうした失敗は未だ無いのですが,それは硫黄様の

臭みだとか。

酵母のエネルギーとなるのは糖分です。なので糖類などを与えてやればある程度元気になって

くれるのですが,酵母たちもわれわれ人間と同じく,細胞によって構成された生き物です。

酵母に砂糖だけ与えるってのは,人間で言えば,子供にお菓子だけやって育てるようなもの。

当然そうなればいい子は育ちません。ちゃんと栄養になる物を与えてやる必要があるのですね。

だから酵母にも炭水化物だけでなく,タンパク質・脂質を補給してやらねばなりません。

タンパク質細胞の主要要素,脂質は細胞膜を造るのに欠かせない材料です。

そう考えると,小麦粉ってのは,ちょうどいい酵母のご飯と言えると思います。

そうしてご飯をやった酵母たちは,元気を取り戻すのみならず,盛んに細胞分裂を繰り返して

仲間の数を増やしていきます。 見ればプクプクと気持ちよさ気に活動を活発化し始め

そんな状態がだいたい1週間弱続くでしょうか。それをタネにして作ったパンは,なかなか元気に

パン生地を膨らませ,上手くいけば(?)上の写真のような,花ちょうちんをこしらえてくれる事も

あるのですね。


自家培養で作るパンの難点は,季節によって発酵する室温に大きく左右される,って事です。

朝食で食べるパンは日常のほんの小さな1コマ。なのでこれにそう大きな手間ひま掛ける

訳にはなりません。だけど,自家培養で仕込んだ酵母でいいパンが焼けれは,1日がうんと

気分が違います。

しかしあれこれ工夫して見てはいるものの,特に寒い時期は難しさがあります。でもたまに

バッチリ発酵と焼きのタイミングがマッチしたときのパンは,驚くほど美味しいのです。

翌日も,翌々日も暖め直して食べても,ちゃんと小麦粉の旨味を感じることの出来るパンです。

ものを美味しく作るって事は,それだけで食べ物に対する敬意の念を抱かせる力があると

私は思います。これが体に入ってきて形を変え,自分の体の1部になってくれると・・・・・。

なので食べ物を作る,それを有り難くいただく,と言う行為を,これからも大切にしていきたいと。


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Posted by Brewman at 10:55│Comments(2)酵母パン
この記事へのコメント
はり治療.comです。いつもご利用有難うございます。
ご連絡いただいたメールアドレスにメール送付いたしましたがエラーになってしまいます。
以前ご登録いただいたアドレスにメールを送付致しましたが、みれないようでしたら、正しいアドレスをご連絡下さい。
宜しくお願いいたします。
Posted by はり治療.com at 2011年03月31日 15:54
はり治療院様,コメントありがとうございます。
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amany-r@ce.catv-yokohama.ne.jp

突然の展開にいまだ迷走中の身であります。
どうぞご容赦くださいませ。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by BrewmanBrewman at 2011年04月01日 11:22
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