2010年12月21日

沼津港ぶらぶら

沼津港ぶらぶら

港の入り口に巨大な水門があるのは沼津港。東海地震で発生する津波被害から港を守る目的で

造られたそうです。名前まであって「びゅうお」と言います。この水門の先は水路のように

なっていて,途中で左に90度直角に曲がって一級河川と合流します。水路の左岸は漁港の

市場や水産加工会社の入る棟が長く連なっていて,その中には新鮮な海産物を食べれたり

お土産を買える店も多く入居していて,実際週末の昼時には全国から多くの一般客が訪れます。

沼津港ぶらぶら

水門「びゅうお」を横から見るとこんな感じ。こうして見るとかなり巨大な建造物なのが判ります。

らせん階段を登れば展望台まで行けます。もしかしたら,展望「ビュウ」があるので「びゅうお」

なんでしょうか? う~ん,いかにもお役人的センスのネーミングと言えましょうか・・・・・・・


沼津港に来たのは7月以来。夏休み前の連休でした。港の入り口のパーキングに直ぐに

車を停められたので,その時はこの港がそんなに奥行きがあるとは知る由もありませんでした。

この日は日曜の昼前。余りに車と人が多いのにびっくりです。なんかのイベントでもあるの?と

思うほどでしたが,こうして週末のこの時間帯にお客さんが全国から集まるのは普通の事の様で

結局車が停められないので港の海の出入り口になる水門まで行く羽目になったのですが,他の車の

ナンバーを見れば,東は千葉・埼玉・茨城,西は関西地方まである始末。そんな有名な港だなんて

今まで知りませんでした。

水門のある直ぐ傍の棟はマグロのせりが行われる所になっていて,その2階が海鮮丼と回転寿司の

店が入っています。まぁなんと用意のいいこと。こんな人里離れた所でも立地条件がそれだけあって

お客さんが引きも切らないようです。 商売上手いなぁ~

こんな所にマグロのせり市場があるなんて事もわたし的には意外で,関東のマグロは卸値が高く

付く築地市場にみな行ってしまうもんとばかり思ってました。 なんも知らんのでんなぁワイは。

沼津港ぶらぶら

道路を挟んで水産棟の反対側は平屋の海産物を売る店や飲食店がびっしり連なっていて

けっこう活気があります。でも写真が下手なので,なんかうらびれた感じになっちゃってますが・・・

沼津港ぶらぶら

  手作りのはんぺんやさつま揚げなどを揚げたてで食える店。まぁまぁウマカッタかな・・・

  おじいさん,こんな感じでまじめに仕事してます。やっぱ仕事は額に汗してやるモンですなぁ。
沼津港ぶらぶら

ちなみにお昼ご飯はこのはんぺん屋さんのお隣,木造平屋建ての「新鮮食堂」で頂きました。

海鮮丼千百円也。シジミの味噌汁と漬物が付きます。ドンブリが割りとちっちゃくって

多分食べ盛りの青年とかでは物足りなさを感じるかも。しかし味は素晴らしかった,ウマカッタ。

マグロと鯵とイカに甘エビが,お行儀良く良く炊けた海苔ご飯に乗ってます。どのネタも店の

名に恥じる事無く新鮮で,でもやっぱマグロが極上の味。こんなん横浜や東京で食ったら安くは

済まないでしょう。六人掛けのカウンター席と四人掛けテーブル席が二組だけの,こじんまり

中高年夫婦でやってる店。出て来るのにちょっと時間は掛かるけど,待つ甲斐はある店。

ご主人は仲買人もやってるので,魚はいいのばかりでしょう。

沼津港ぶらぶら

前回7月にこの港にわざわざ来たのは直ぐ近くにある地ビールのビアライゼ「ベアード」が目的

でした。まぁ今回は言わば港散策のスピンオフ?みたいな感じ(あんたそりゃ失礼だよ)。

初回飲んだ時は余りの強烈な味付け,苦さにタジタジでした。なのでちょっと予習をして来た次第。

で,最初の一杯目は「レットローズ・アンバーエール」。これは定番中の定番でして,ベアード・

ビールの中では,おとなし目のスタンダードな味わいのようです。

色はこの通りタイトル通りのアンバー(琥珀)色。匂いはエール酵母らしいフルーティーな

エステル香と,ベアードお得意,カスケード・ホップの柑橘系の香りが良くします。

これは以前飲んだ物と比べると大変飲みやすくって,でもちょっと荒削りなアメリカン・

クラフトビアーの雰囲気を楽しめる一品に仕上がってますかね。割りと好きです。

沼津港ぶらぶら

ここは一階は開業当初醸造所になってのが,販路が拡大したのに従って手狭になり

他に移って,2階のビアパブだけが残った形になってます。全て目に付く所は木造で,椅子・

テーブルは丸太を大胆に切ったまんまの物だったりして趣があります。正面の大きなガラス窓からは

沼津港が一面に広がり,開放感があります。

昼下がりのこの時間,他のお客は誰もいなくって,良く晴れた日の港からの潮風になでられ

のんびりビールを飲めるなんて,今のわたしにはこれ以上の贅沢が思い当たりません。

とても捨てがたいロケーションですねぇ・・・・・。

ベアードさん,もう既に東京の繁華街に2店舗直営店があり,しかも事もあろうにこの横浜は

馬車道に,来月年を明けての1月に店をオープンさせるとの事。 まぁどうしましょ?

この不況の最中,儲かってんでんなぁ・・・・・・

沼津港ぶらぶら

二杯目は「キング ウィート・エール」。ベアード版,小麦のホワイト・エールですね。

通常ウィート・ビールなどではフルーツとスパイス香が高い酵母を使用するのですが

多分これは普段ベアードで使用しているエール酵母で仕込んだ小麦ビールなんじゃないでしょか。

そしてやはり普通は極力アロマ・ホップを抑えるもんですが,これは普通に,と言うよりは

割りとしっかりホップの香りが効いてます。ちなみになんのホップなのかなぁ・・?と思って

お店の方に尋ねたけど,ブルワーさんが居合わせてないので判らないとの事。

なんだろ? やっぱ柑橘系の香りがしてるような気がしたけど・・・・・。でも自信ありませんがな。

普通の白ビールでやるようなバイスビアー独特の甘味を楽します感じの飲み物とは違う狙いが

ある様に思います。やっぱ個性的ですね,ベアードさん。



沼津港ぶらぶら

帰り際,再び市場の方に寄って,ちょっと買い物。そしたらニャンコが保冷箱のフタに

乗っかって,その内1匹は近寄ってくるハエを捕まえようと,目にも留まらぬ高速ネコパンチを

繰り出し続けてます。その様子は真剣そのもの。でも捕まえられたとしてもどうすんでしょ?

やっぱ遊んでんのんかな。たかが遊び,されど遊び。額に汗して遊べばさぞ楽しいでしょ。

もっともネコは汗かきませんが・・・・・・・・・・・

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Posted by Brewman at 15:39│Comments(2)散策
この記事へのコメント
展望台のビューと海の産物、うおからきた言葉。


だそうだ。

くだらんネーミングだねぇ~。

でもビールはおいしそぉ~。
Posted by inkin at 2010年12月21日 15:51
お元気ですがぁ~

当日は天気が良くってビールがうまかったぁ~。

漁港にビールって,けっこう合うもんですよ。
Posted by BrewmanBrewman at 2010年12月21日 17:16
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