2011年03月07日

フランチェスカーナ・デュンケル

フランチェスカーナ・デュンケル

土曜の夕方,仕事の後に横浜の地下街にある「信濃屋」の前を通りかかると,ドイツ・ビールの

フェアーをやっておりました。店の前には「ホフブロイ」とドイツ最北に位置するブリュアリー

のもの(名前は忘れた),それに上に写っている「フランチェスカーナ」が山盛りに積み上げら

れています。販売員が試飲を勧め,熱心にあれこれドイツ・ビールについて講義もしてくれます。

私が買ったのが前述のフランチェスカーナのへーフェ・バイス・デュンケルです。

へーフェとは酵母入りと言う意味。それの小麦ビールです。小麦系のビールはだいたいろ過の

掛かってない,濁りのある酵母入りビールなのが普通です。このビールに関しては酵母と,小麦

由来のタンパク質が醸す「濁り」を楽しむのですね。

デュンケルは「色の濃い」と言う意味で,原料の麦の何割かをローストして色付けしてます。

なのでモルトがキャラメル化して甘味を出し,香ばしさももたらします。

フランチェスカーナ・デュンケル

バイツェン専用グラス(百均ショップもの)に注ぐとこんな感じ。色はご覧の通り黒ビールと

言うほどではない,コーヒーにクリームをたらした様な塩梅です。そして正に風味もその通りで

適度な甘味を感じさせるクリーム・コーヒーの様な味わい。なかなかいい感じに仕上がってます。

バイス・ビールの特徴としての熱帯のフルーツ様の香りは殆ど無く,飲み口は柔らか。

うがった言い方をすれば,最初特徴がはっきりしない印象です。これはビタリング・ホップも

炭酸刺激も微弱なせいでしょうか。バイス・ビールのもうひとつの特徴,クローブ様のスパイシー

な感じも,最初の一口では余り感じられないのです。

しかしロースト麦芽の柔らかい甘味と香ばしさが喉越し前に広がリ,その段になって初めて

バイス酵母のスパイシーさが出現する感じです。なのでこうしたデザートの様な甘さのある

ビールにしては,クドさ・しつこさを残しません。グラスの半分近くを飲んで,やっと特徴が

判って来て「美味いな」と思わすヤツです。さすがドイツ・ビールですね,奥行きがある・・・。

これら小麦ビールはドイツでは南がメインに造られているようです。だからババーリアン

ヴァイスなんて呼ばれてます。エルデインガーなどと並んで,ミュンヘンの大手のひとつ。

今回買ったのはフェアー価格ともあって,500㎜で630円也。輸入物なのでまあまあと言うか

お手頃価格ですかね。

わりと扱っている飲食店はあるようで,これを樽生で頂ける機会もあるみたいですね。


夢は欧州ビール旅。 しかし・・・・・・・,この目の黒いうちにはムリかな・・・・・・?

夢は夢,所詮叶わぬならば,せめて大きく持ちましょう。


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Posted by Brewman at 14:43│Comments(2)ビール
この記事へのコメント
色々なビールがあるんですね。
私は飲まないので、ビールの事は知りませんが
この写真のビールの泡が白くて綺麗ですね。
Posted by なっちゃんなっちゃん at 2011年03月07日 16:53
ナツさまはお酒は召し上がらないのですね。
「酒は百薬の長」なんてもいいますが
どうしても飲み過ぎちゃうものです。
私は最近必ず休肝日を設ける様にしました。
それほどのん兵衛でもないのですが
ダラダラ毎晩酌は有り難味も薄れるし。
Posted by BrewmanBrewman at 2011年03月08日 11:30
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