2011年07月13日

秘境の王国のビール

秘境の王国のビール
今回ご紹介するビールの生産国は

ネパールです。

ヒマラヤを抱く国でトレッキング目的で

訪れる日本人も多いと思います。

私めも若かりし頃,何日も掛けて

ヒマラヤの麓にある村々を訪ね歩いて

過ごした思い出の地です。

ネパールを北に進むと当然ヒマラヤ

山脈に阻まれるのですが,チベットに

通り抜けられる峠のルートが幾つかあり

その内の主要ルートの途中に今でも

昔ながらの宗教観や生活習慣を維持して暮らしている人々の国があるのです。

その国の名前は「ムスタン王国」と言い,今でも王制を保っている小国です。

ほんの10年前までは鎖国していて外国人の立ち入りは禁止されていたのです。

インドやネパールにもチベット人は多くいますが,割りと近代的な生活を営んでいます。

本国チベットは・・・と言いますと,中国の政治経済のみならず思想・文化面での強制的な

干渉が強くて問題あり,です。

ある意味,最もチベット人らしい,大地に根ざした生活を維持して暮らしている人々と言えるかも

しれません。

もしかして,地上に最後に残されたほんとの「秘境」なのかもと・・・・・・,なんてつい勝手な

妄想を抱いちゃうのです。


写真のビールは製造はネパールでして,けしてムスタンからやって来たのではないようです。

しかしながらビンに貼った裏ラベルの説明にはなんでもヒマラヤの湧き水を使用しているとか・・・・。

ほんまかいな?って感じですが,まぁいいじゃないですか,夢は夢,見るが勝ちですよ。

多分ムスタンの人々はビールなんて飲まないでしょう。しかしながら昔からチベット人は

「チャン」と言う,まったく不思議な酒を飲んで来ました。

これは見た目は粟かヒエの様な粒々でして,容器に入れたこれにお湯を注いでしばらくすると

おお,なんと不思議! そのお湯がアルコール飲料に変貌すると言うシロモノなんです。

粒が細かいので普通に飲むことが出来ないのでストローでチュウチュウするのですが

チベット人が暮らしているような所はみな標高が高く,よってストローでチュウチュウ効果も

手伝い,けっこう酔っ払ってしまうのですね。


ちょっと脱線しましたが,肝心のビール,です。

多分アジアの他のビール同様に普通にピルスナーかな,ってもんです。

モルトの濃さと添加した糖類のコクがいい感じで出ているように感じました。

しかしラベルに謳っているように水かいいせいかキレがよくって気持ち良く飲み切れるビールに

仕上がっています。

遠い国からわざわざやって来たのに小瓶で五百円と,まあいいお手頃価格ではないでしょうか。

完成度の高い,飲み応えのあるビールであり,秘境と言う面白ファクターを除いても充分美味しい

モノになっていると思います。



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Posted by Brewman at 11:00│Comments(0)ビール
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