2011年02月09日
ザーツ・ペールエールが・・・・
自家製ビールをビン詰めしてから
1ヵ月半以上経ち,内容的には
ほぼ完成の域に・・と思っていたの
ですが,日曜に1本開け飲んでみると
アレレ・・・・と言う変化が見られ。
「なんだコレは???」 むむむ・・・・
まったく不可解な現象が起こったと。
何かと申せば,風味に妙な事が発生
しました。普通に上面醗酵する酵母で
エール・ビールを造ったのですが
この香り・味,どうやらバイツェン酵母に
変態してしまったようです。 「こんなこってアリなの・・・・・?」と言う思い。
バイス・ビアーを造るには,それ専用のバイツェン酵母があり,それは通常のエール酵母とは
「一線を隔するもの」とばかり思っとったのですが,です。しかも今回は大麦麦芽100%で造った
ビールです。バイツェン酵母も上面醗酵する酵母の一種ではあります。しかしてっきり別モンと
ばっかり思い込んでおりました。
私が今回使用した酵母は,元をただせばただの市販のドライ・イーストだったのですが,そこから
ビール造りに転用する事,約5回ほど。その間当然何度も酵母たちは世代交代を続け,活きて来た
ワケです。その過程でいろいろな条件の下,幾つかの環境に合わせた変化はあった事でしょう。
しかし何ゆえ今回になって,バイツェン酵母に変容したのか訳が知れません。
匂い・味ともに,間違いなくバイツェンです。クローブ香がわりと強く出てて,その他バナナ様の
香りと言うよりは,スモモに似た香りを放ってます。 すごく不思議。
調べてみた結果判った事はわずか。上面醗酵する酵母はエステルと言う代謝物質を生成します。
これがエール・ビールに特徴的に現れるフルーツ様の香りの元になるものです。
このエステルが更に化学変化を起こすと「フェノール酸」と言うものを作り出し,これがバイツェンで
特徴的な風味を作るのです。
アミノ酸には芳香族フェニールアラニンと言うものがあり,恐らくこのタンパク質の元になる物質の
なす業なのではないか・・・? まぁ化学では高校の時落第したモンとしては,この辺りが限界
ですかなと。
今後更に熟成を掛ければ,もっともっとバイツェンみたいになっていくのか,或いはまた違った
変化が生まれるのか,「神のみぞ知る?」ですかね。
Posted by Brewman at 14:02│Comments(0)
│ビール
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