2010年11月10日
クリスタルエール
新作ビールです。
このビール・レシピは新潟の地ビール
スワンレイク社の夏の定番商品として
人気を博しています。
このビールの特徴は1にも2にも
アメリカ産ホップの「アマリロ」を
使用している事に尽きます。
アメリカ産ホップと言えばどうしても
カスケードと言う柑橘系の薫り高い
品種が有名ですが,このアマリロ・・・
カスケードよりも更に柑橘系のアロマが
強く,しかもカスケードより柔らかで甘い香りがします。
いつもはペレット状に加工した乾燥ホップを使うのですが,今回はなんせ香りが命のレシピです
奮発して半生のホップを圧縮してラミネート・パックして売り出している物を使用しています。
しかしそれはアロマとドライ・ホップの話し。ビタリング・ホップにはペレット状のカスケード
を使い経費節約。自ビールは製作コストを余り掛けては意味がありません。安く・旨く,です。
ベース・モルトを1700g,クリスタル・モルトを500グラム。pH調整剤として石膏を3g
アイリッシュ・モスを1g。ビタリング・ホップはカスケードを10gです。なので今回は苦味は
大分抑え目ですね。アロマの甘い香りを充分楽しみたいのでビター感が勝らないようにとの
計らいです。アロマホップは半乾燥・圧縮したアマリロを14.2g,仕込み樽に澱引き後投入する
のに同じく14.2gです。つまりアマリロは計1オンス(28.4g)と言う事です。
海外のレシピを参考にする場合,オンスやガロンなどの単位にぶつかり戸惑います。
単純で使い勝手の良い十進法の単位にいい加減直してもらえないものか,とつい考えてしまいます。
9月26日,いつものように作業を進めその日を終え,最初の比重は1.045と出ました。
約1週間して澱引きして樽を替え,半オンスのアマリロをドライ・ホッピングしました。
それから更に1週間後の10月10日,ビン詰めをしました。最終比重は1.010。
ですからこのビールのアルコール度数は4.7%位でしょうかね。
でもビン詰めして熟成が進むとカーボネーションのプライミング・シュガーを加えるのも手伝って
更に少し度数が上がります。
ビン詰めから3週間して,とりあえず1本飲んでみました。
予想通り,否それ以上の香り高さに驚きます。人様の批評では,アマリロと言うホップを使った
ビールはグレープフルーツ様の香りがするとありましたが,自分で造って出来上がったものは
もっと丸み掛かった甘味のあるフレーバーがします。あえて言うならばマスカットのような匂い。
多分ホップだけでの仕業ではなく,酵母の醸す香りと相まっての事なんでしょう。
飲み終えて1時間を過ぎても,口の中にマスカット様の香りが残り,不思議な余韻を持たせます。
香りを除けば後は普通のペールエール・ビールで,今回は比重もさほど高くないレシピなので
すっきりとした味わいをフルーティーな香りを楽しんで飲める一品に仕上がってます。
女性受けするビールでしょうね。
Posted by Brewman at 15:24│Comments(0)
│ビール
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