ヨコハマ　ハリ・マッサージ　アベニュー

7月18日，３連休の２日目。万里さんの「星ホテル」を後して向かいましたのは伊豆グランパル公園。

ここは海を面した広大な敷地にフィールド・アスレチックやゴーカート，トランポリンに

長いローラー滑り台，ポート遊びやらできる池，幼児向けの乗り物，などなどいろいろと

子供たちが身体を使って遊べるアトラクションを中心にした施設です。

やんちゃ盛りのお子さんのいる家庭が休みにやって来るには持って来いの場所だと思います。

入場料や駐車場代も安く，アトラクションも動力を使用しない物は大体無料で遊べました。

ここを後にして一路沼津へ。春には桜祭りで有名な大室山を抜け伊豆高原に入り国道414号を

走ります。こちらに来てしまえば休日混み合う伊豆とは言え渋滞とはほぼ無縁。助かります。


約１時間半くらいで沼津港にたどり着きました。

ここに来たのもお目当ては「ベアード・ブリュワリー」です。ここは日本の地ビールの中でも

成功したブリュワリーの部類でして，地ビール好きの間では良く知られた醸造所です。

沼津港のマリナードから通りを挟んで反対側に位置して，よくぞまぁこんな片田舎で始めた

クラフト・ビールが世に認知されたものだと感心します。今では原宿と目黒にパブを出店する

までになったようです。

ナビを頼りに行き着くと店の前には人だかりが出来てます。前はここでビールの醸造をして

2階でパブ・レストランをやっていたようですが，今では醸造量も増え，ここでは手狭になった

ので，近くの別のにブリュワリーを構えているとの事。

もしかして内輪のイベントに出くわしたか？なんてちょっといやな予感。

しかし違いました。１階の外ではBBQをしています。飲みたいのなら上にと促され登って行くと

人がひしめいています。





どうやらたまたま「ベアード十周年」の祝賀イベントに出くわしたようです。まぁなんと奇遇なんで

しょう。偶然にも区切り宜しい10周年だとは。ビールはどれも今日は特別一杯500円です。



関内の「クラフト・ビア・バー」であの晩あんなにも飲んだにも拘らず，何故か飲み逃したベアード。

非常に楽しみにしていました。早速頂きます。先ずは定番の「帝国ＩＰA」　最初の一口。

いきなり「ガツン」と来ます。何がって苦味が・・。苦いです，ホントにがにが。

なんでしょうこの苦にが感？　続いて二口目。　うん，やっぱりニガイ！　にがにが，です。

「ほほぉ，なかなかパンチが効いんじゃないの」なんて余裕こいてんのも束の間・・・

更に三口目。　いったいなんなんでしょう，この苦味は？　「ビールは苦いもの・・」それは

「英国紳士は暴言を吐かない？」くらいの定石なのかも知れませんが・・これはニガイ！

大袈裟に言えば，飲むほどに，舌がしばき上げられ行く様な，SM的な苦さ！　なのかも。

なんとか（？）一杯目を飲み干し，たまたまって事だってあります，続いて二杯目は夏の

限定版「クールブリーズピルス」。おお！なんて爽やかなネーミング。きっと涼しげで

すっきり感覚のビールに違いない，と思って先ず一口。

「うぅぅぅ，ニガイ！」。苦いのです，これまた。「これってほんとピルスナー？」って

疑いたくなる様な，柑橘系のにがにがの風味。なんかまるで夏みかんとかの皮の渋み苦味を

たっぷりすり込んだ様な苦味がします。これって好き好きなんでしょうが，どうなんざんしょ？

飲むほどに舌がしばき上げられて行く感じは変わらない気がします。

ボディーはずっしり重く，ホップの苦味は超ヘビー級，でもってアロマホップの効き目も

メガトン級。　飲み手をやっつけて，鼻を明かしてやるゾ！って主旨だったら正に乾杯・・

じゃなくって「完敗しました白旗」ってな感じでス。参りました。

店内は見ればかなりカッコ良さ気なお姉ーさんたちもいっぱいいます。あの彼女たちは

はたしてこのビール「美味い，うまい」って言って飲んでるのでしょうか？

まるで「お前の様な軟弱者にはこのビール飲む資格なし！」って言われてるようです。

私にとってのビールは（なんか識者っぽい言い方で鼻持ちならないぞ！）あくまでもモルトと

酵母の醸す「旨味」を楽しむ，と言う飲み物なのです。その旨味を最大限に引き立ててく

れるのがホップの苦味と香り，なのですね。

スパイスが効き過ぎで，口の中でバラバラの小爆発を繰り返す，南インドのカレーを想起させ

てくれます。　しかし，人様のお好みは様々です，あの南インドの激唐しゃばしゃばカレーが

大好物だって言う人だって多いのです。いいじゃありませんか。

ましてやビール，飲む人の数だけ好みがあっていい！　そう，そうなだぁぁぁ・・・・。

（しかしなぁ，苦すぎてナンも味がわかんなぇよなぁ・・・）