2010年05月14日

台湾旅行5

台湾旅行5

さあ,いい加減台湾旅行記これで最後にしましょう。これでネタ出し切りと行きたいもんです。

で,やって来ましたのは台北より車で飛ばせば1時間程にある仇分(キュウフン)。

子供の発熱も大方納まって来て,まぁちょっとモッタないけどタクシーでチャッと行けばいいか

と言う事にしました。片道千元。こちらの物価に感覚が慣れてくれば「高いなぁ」と思わず

でもないのですが,1時間の乗車で3000円と思えばまぁいいじゃねぇか,子供がまた熱出す

よりはいいし,と言うワケでした。


ここは元々金鉱街として栄えた,山の斜面に張り付くようにして出来た所です。

ですからどこか一攫千金を狙った山師的なオトコ臭い雰囲気と,単純に肉体労働を強いられる

辛さの滲んだ汗臭さ,それ故なのか享楽に耽たがる男心を満たしてやろうと言う隠微さ

そんなかつての繁栄の面影を色濃く残している,現在は国際的に繁盛してる観光地です。

ちょっと説明が長ったらしかったなぁ・・・・・叙情的すぎたし・・・・・・・ああ恥ずかし。

日本人にももう充分有名なんじゃないでしょうか。と言うのもここが宮崎駿監督の作品

「千と千尋の神隠し」のモチーフになった場所と言われているからです。

最初の写真はある茶房なのですが,監督はこの建物を見てインスパイヤーされ「千と千尋・・・」

の構想を練り始めた,とも言われています。見れば納得しないでもありません。

実際ここにいらして同じ場所から随分長い事眺めていたそうです。道後温泉もモデルになって

いるそうですが,まぁいろいろな所からモチーフを得,想像を巡らせたのでしょう。

台湾旅行5

この道を行った先に湯殿がある訳ではないのですが,坂道の両側は土産物屋と食べ物屋が

ひしめき,映画の冒頭千尋が両親と辿った辺りだと推測できます。

うちの息子は「千尋のいる街に行ってみようよ」って言ったら熱の影響もあったのか

「とーちゃんとかーちゃんがブタにされちゃうぅ・・」と言って泣き出しました。

子供の想像力って素直で面白いですね。笑わされました。

台湾旅行5

やはりここは夕暮れ時の方が金鉱街の隠微な雰囲気が醸されていいと思います。

けっきょく人はそれを求めてやって来るのですね。まぁあくまでもかつての空気,なんですが。

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「仇分茶房」でお茶を頂きました。ここのオーナー婦人は日本人だそうです。

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ここの女性給仕さんたちはみなよく作法を教育されていて,しかもみな日本語が堪能です。

最初に正しいお茶の入れ方をして見せてくれます。まぁ値段もそれなりですがね。

私が取ったのは「梨山なんとか」と言う茶葉。これがたいそう美味しくって,いくら飲んでも

飽きの来ない味です。これは大当たり。まるで麻薬のような美味さ。南米のマテ茶の様な

ちょっとそんな力があるのでしょうか。なんせ中国茶なんて興味ない自分がそこまで

気に入るのですから。まったく不思議な感じです。

台湾旅行5

赤ちょうちんが連なるこの階段道がこの街のハイライトと言っていでょう。

みなここを歩く為やって来る,と言っても過言ではありません。それくらいこの街の雰囲気が最も

現れているところです。向うには夕暮れの海が見え,それもきっと映画のモチーフとなったのでょう。

台湾旅行5

階段を降り切るとこんな感じ。まさに「飲んで食って騒いで抱いて・・・」みたいなこと

その昔人々が夜な夜なやってたんだろうなぁ,なんて想像力を掻き立てる風景ですね。

台湾旅行5

この中は今はもちろんレストランとかなんですが,千が湯婆ぁばに丁稚に入って寝起きしてた

建物っぽいです。

台湾旅行5

と言う訳でして,夕暮れの仇分観光は息子の発熱ぶり返しもなく無事終了。帰りもタクシーで

台北まで戻って来たのですが,まぁ行きも帰りも運転手の飛ばすこと飛ばすこと。もう生きた心地が

したもんじゃありません。戦後日本の高度成長期の神風タクシーもあんな感じだったのかなぁ。

途中高速を走るのですが,追い越し車線で前が詰まると煽り立ててのかし,峠道ではタイヤが

軋むほどグイグイ行くのですが,もちろん転落すれば奈落の底,お陀仏さんです。

生活に必死なんでしょう,文句言うのも躊躇われるのですが,でもなぁ・・怖かったなぁ・・・。

ロング捕まえてシャカリキになっちまったんだろうなぁぁ・・・・。


冷や冷やもののドライブの後は水気と糖分を体か欲します。何気に入った街のサテンで頼んだ

苺ワッフル。これはガッツリボリュームがあり,ワッフルも焼き立てが出てきてフカフカ。

イチゴちゃんにコーティングされたその下はストロベリーアイスクリームです。

今まで食べたワッフルの中では一番美味かったかなぁ。よかったヨカッタ。



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Posted by Brewman at 13:34│Comments(0)旅行
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