2011年06月08日
偏頭痛の鍼灸治療
患っている方はかなりの数でいるのに,意外によく知られていないからだの悩みに「偏頭痛」が
挙げられると思います。
頭痛全体の約3割が偏頭痛だと言われていますが,発症するのは20代から30代の若い女性が
殆どで,それを考えればかなりの発症率とも考えられます。
一般的には子供の頃に発症して中年期頃には自然となくなってしまいます。それ以降発生する
ものは大概緊張型の頭痛が片則的に出ているものです。
片頭痛にははっきりした特長があり,頭痛が発生する前に幾つかの症状が出ます。
最初視野に黒く小さな欠ける部分が出現し,次第にそれが大きくなって行きその内周辺が
ジグザクど輝き出します。
この症状が出たら直ちに偏頭痛薬を飲まなければなりません。その後必ず痛みが訪れますし
その時になってから飲んでも薬の効き目は期待出来ないのです。
そうした兆候が現れたら部屋を暗く涼しくして横になることです。音楽もバツです。なるべく刺激を
避けること。嘔吐する事もあるので吐き出せる物を用意するといいでしょう。
午前中に出る事が多いようです。また月経時にも出やすいようなので注意が必要です。
原因はまだはっきりしていませんが,最近の研究では小脳の動脈の痙攣が起因すると判って
来ました。
女性に多く発症するこの疾患は,生理が近くなってエストロゲンの量が減少してくると,それに伴い
セロトニンの量も変化して小脳血管が拡張,拍動を初め,発作が起るようです。
避けるべき生活習慣の方は判っています。チョコレート・チーズ・アルコールなどの食品は
誘発因子となります。何故だかは不明なのですが,疑いなき因果関係が判っています。
逆に薦められるのがコーヒーなどのカフェインを含んだものです。
まぶしいものやチカチカ点滅をするものは見ないに限ります。前駆症状を誘発します。
夏場のビーチの海など要注意です。
この頭痛は必ず一方に出て,その側はひどくむくみが見られます。このタイプのものも針治療の
対象ですが,先ずは薬をタイミングよく服用することが肝心です。
ある程度症状が落ち着いたら鍼治療を開始する時期です。
頭痛側に低刺激の低周波刺鍼をして体質改善を図ると偏頭痛発作の置きにくい体に変って
いくことが出来るでしょう。
またこの頭痛のある方は大概上半身主体に酷く緊張していて肩・頸・背中・腰が凝っています。
そうした所の緊張を解く事で,次の発作が置きにくい身体になることが出来るのです
出張専門鍼灸マッサージ院あまんゆリラックス TEL.090-4063-7815
Posted by Brewman at 17:24│Comments(0)
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