2011年01月24日

ヨコハマさすらいビール旅

ヨコハマさすらいビール旅

桜木町から関内に渡る太田町の橋からは,こんな風景に出くわします。この日はちょっと曇り空。

こんな感じにくすんだ,なのに妙にチカチカ明るい昼下がりって,自分中ではとても横浜らしい

景色だ,って気がしてます。

ここをこうして歩いて渡ったのは,きっと初めてのことでしょう。車では何度と無く通っている

のでしたが,橋元に目をやると,ウッドデッキ状になっていて,感じがしいいですね。

つい足を止め,欄干でポケーっとしちゃいました。けっこうな都会なのに,場所によっては

時が間延びしたような印象を持っているのは,やっぱり港町のせいなのか・・・・・・・。

何故にこんな所一人で歩いてたかと申しますと,妻子はコレットマーレで映画鑑賞。

お題目は「戦闘戦隊ゴセイジャー」。なんじゃそれ?って,子供向けの戦いモノですよ。

これって我々子供時代にスタートした5レンジャー・シリーズの続きのようで,まぁ長生きだ

こと。もしかしてコレって,シリーズもののギネスでは? だって40年くらいにはなるでしょ。

ま,どーでもいい事です。

つまり,1200円を見たくない映画に費やすよりは,その時間と金でちょっくらビール一杯

引っ掛けて来ていいか?と訊いたら,「いいよ」と許可が下りたので,であります。

先立って横浜の地下街にある「ライオン」で昼飯がてらビールをグラスで3杯は飲んでます。

エビスの赤と黒,それにスタウト。やっぱ恵比寿さまウマイでんな。

それなりにお酒の弱いわたくしめは酔っ払ってしまっていたのですが,冒頭の風景に出くわし

なんかヘンにいい気分になっちゃいました。

「オレはどうしてこの街にいるのかなぁ・・まあ,それに意味はないか」,なんて思ったら

えらく自由なんだな,って気分にさせられ,きっとそれも酔ったせいなんでしょうね。

ほとんどバカ,そんなバカは更にバカになりたくなって,ふらふらとビールを求めてさすらう

のでした。

ヨコハマさすらいビール旅

ひどく方向音痴なわたしは当ても無く歩いていると,最初に目に入ったのが「横浜麦酒」

があるビア・レストランに突き当たりました。ここの1階でビール造って2階でパブ・レストラン

しているのですね。これまで何度も通り過ぎではいたけど,入ったことは無く,横浜ビールも

買って飲んだことありません。

先ず最初はバイツェン。小麦ビール特有の白濁を見せ,香りはバナナ様のフルーティーさと

クローブ様のスパイシーさが,鼻を近づけるまでもなくブンブン放ってます。両者のバランスが

良く,匂いに関しては充分合格,期待が持てる感じ。

で,飲んでみますと・・・,かなり甘味を引きづります。飲んでからもずっと口の中に甘~いのが

残る。これも好き好きなんでしょうが,自分的にはクドいかな。香りがこれだけいいのだから

きっともう少し醸造期間を延ばせば,いい熟成を成すのではないか?とも思わせるのですが。

ビールはタンクに寝かせて置けば熟成が進みますが,その間後ろがつっかえる事になります。

新しいビールを生産する為,醸造用のタンクは空けなければならない。仕方ないのですが

これも地ビールの難しいところでしょうか。

ヨコハマさすらいビール旅

次に来たのがこれ,「ピルスナー」って注文した筈ですが,これ,ぜったいピルスナー

ではなかった・・・・・。飲めばこれもけっこう甘ったるく,柑橘系の風味も強く,しかもかなり

濁ってます。ノド越しの悪さは正に上面醗酵ビールそのもの。

「ちくしょう,間違って持ってきやがったな」

地ビールが悪く言われるいい例,って感じのビール。こうした上面醗酵ビールに当たったキレ好き

のビール飲みは,「地ビールって,やっぱなぁぁ・・・・」って事を言い出すのでしょう。

そんなの。しかしこれがほんとにピルスナーだったら,私のビール道も,もうおしまいですな。


二杯で,と言っても最後のは多少残してしまい,またふらふらと歩き出したら,わりと直ぐに

目に飛び込んで来たのが,オープンしたての「ベアード・タップルーム馬車道」・・・・・・・・・
ヨコハマさすらいビール旅

店の外観も中も,無垢木を多く使っていて,横浜にいて沼津とそう変わらない居心地の良さが

ありますかね。最初にグラスで「沼津ナントか」だか「駿河ベイ・インペリアル」だかを

飲んだかな? もうここまで来るとかなり酔っ払ってて,よく覚えてない。だいたいココの

ビール屋は種類が多くって覚えられません。
ヨコハマさすらいビール旅

自前ビールだけでこれだけタップが並ぶなんて・・・・スゴイと言うか,呆れると言うか。

その後はちょっとキツクなって来たのでティスターと言う小さめのコップで更に3杯。

ヨコハマさすらいビール旅

         その中でとりわけウマカッタのがこれ,「馬車道エール」。
ヨコハマさすらいビール旅

この街に店をオープンさせた記念に造ったレシピでしょうね。見れば燻製を掛けたモルトと

ローストした小麦モルトを使用して,ビールの表情を造っているようです。

匂いにはそれ程スモーク香はしませんが,なんか奥行きを感じさせる風味があり,小麦モルトの

特徴の酸味が程よく効いてます。そしてこのビールの多分いちばんの個性はリアル・エールだ

と言う事なんじゃないでしょうか。通常のケグではなく,カスクと言う樽で醸造するビールの事

です。昔はビールを木の樽で造りました。漏れはしなくとも炭酸ガスは逃げて行きます。

今のようにガスボンベで炭酸を含ませ,その圧力で注ぐ,なんて事も出来ないので,ハンド

ポンプを上下させ注ぐのです。そして基本的には常温でサーブ。

この馬車道エールはこのスタイルで飲むのに最適なビールに思えます。表現の難しい複雑に

積み上げられたレシピですが,でもいいと思います。これイチオシの麦酒。


ここまで飲んで,ではお次は「クラフト・ビア・パー」にでも寄って・・・・なんて思った

とこでタイムアップ。約束の4時半が迫ってました。それまでに映画館のロビーにいってなけれ

ば,と言う約束でしたので。そちらにはまた次の機会に。ちと残念。


いやしかし,自分的にはけっこう飲んじゃった。

近場での,さすらいのビール旅。こんなんのもたまにはいいかな・・・・・・・・・


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Posted by Brewman at 18:20│Comments(0)ビール
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