2010年11月05日

両国ポパイ

両国ポパイ

文化の日,日本橋水天宮さまに行った後すこし浅草界隈をブラブラして,ちょうどいい時間に

なったので,以前から行ってみたかった両国駅から程近いビールパブ「ポパイ」さんに初めて

行きました。ここは日本のクラフトビール扱う店としては最大級のお店でして,ベルギービール

などを除けば,置いてあるのは全てケグからの生樽のビールです。その数ゆうに70種類と言いま

すから驚きです。こんな店,きっと他には無いでしょう。もちろん料理もあり,食事目的でも

メニューは豊富です。ビールパブでは当たり前なレジにてその都度払って買うと言う,いわゆる

「キャッシュ・オン・ディリバリー」のスタイルではなく,ホールスタッフの数は多くってサービスは

行き届いてます。目を合わせれば直ぐに来てくれて,オーダーを取って行ってくれます。

なかなか感心な店で,この不況下でも回転の良さを保って営業しているんだな,と明解です。

特に樽に入った生ビールは消費が進まないとマズイ事になっちゃうのです。扱う生樽の種類が

多いと言う事はつまり,スタップが揃っていて店がだいたいムラなく繁盛してる,と言う事実。

もうひとつ感心させられるのは,こうしたビールパブでは大概,出てくる料理が美味くないのが

普通。なのにここはどれもだいたい美味しく頂ける物ばかりです。

一皿おおよそ千円前後。まぁリーズナブルだと思います,味のレベルから言って。

しかも特定のビールを1パイントで頼むと「王様料理」と言うメニューから一品選べ付いて来る

なんてサービスもあります。毎週火曜日は1パイント・オール王様料理付きになりお得です。



両国ポパイ

それでは最初のビール(おっとウチのセガレがニアミス失礼)。これは飛騨高山の地ビールの

バイツェンです。ご覧の通り,小麦ビールらしくしっかり白濁してます。匂いはそれ程フルーティー

な感じはなく,口に含むとどちらかと言えばクローブ臭の方が優位。でもそれもそう強くないです。

炭酸はやや少なめ。まあまあ良く出来たバイツェンとは思いますが,先々週かに飲んでしまった

アルピルスバッハーと比べてしまうとかなり落ちますかね。欲言うならば,もう少し「濃さ」が

欲しかったかなぁぁ・・・。

飛騨高山の地ビール初めて知りました。その他にも知らない地ビールの品が幾つか置いてあり

試してみればよかったんだけど,結局初挑戦モノはこれが最初で最後になっちゃいました。

しかしここのビールはかなり安め設定の価格になってます。1パイントでもどれも千円以下。

グラス(中ジョッキほど)で700円しない。しかもモノによっては王様料理が付きます。

いったい何なんでしょうか,この店? よっぽど回転が良くって上手く利益が出ているのでしょうね。

両国ポパイ

これは新潟の地ビール,スワンレイク社のアンバーエールです。アンバーとは琥珀色のエール

ビールと思っておけばいいと思います。モルトをそこそこキャラメル化して仕込んでいるので

甘味がよく出たビールになります。そこにエール酵母のフルーティーな風味も加わり,とても

奥行きのある味わいになるレシピです。バランスを取る為すこしポップの苦味が強いのが普通です。

これも割りにビタリング・ポップが効いているのですが,深みのある麦芽と酵母の甘味が旨く

苦味はさほど気になりません。

このスワンレイク社は最近ではクリスタル・エールと言うアメリカ産のホップを使ったレシピで

人気を博しています。これは必飲の一品,美味いです。ほんといい仕事するビール屋さんです。

酒の飲めない女房もこれは美味いと言ってよく飲んでしまって酔っ払ってしまいました。

罪なビール屋さんですね。

両国ポパイ

これはグラスで頼んだやはりスワンレイクのポーターです。妻いわく,アイス珈琲味のビールだと。

確かにコーヒー豆を上手く焙煎した時に香るこうばしさが,口に含んで直ぐに広がります。

そして少し遅れてポーター特有の甘味が程よく来て,まぁ確かに旨いアイスコーヒー様の楽しさが

ありますか。一部のポーターやスタウトにありがちな,野暮ったい甘ったるさや余計な苦味が

まったく無くって,これは美味いです。個性的なポーターだけど飽きない感じて,冷蔵庫にこれが

待ってると思ったら家路も自然と速くなる事でしょう。

さすがスワンさんですね。新潟は米どころ。故に蔵元が多く,それらが地ビール造りを始めた

醸造所も多いのですね。アルコール造りの基礎体力が元々しっかりしているからでしょうね。

両国ポパイ

こちらが今回最後の一品,ハーベストムーン社のパンプキン・エール。季節モノですね。

もう終わっちゃったてたけど,ハロウィンにちなんでのレシピです。カボチャ由来の糖分を添加して

作ったエール・ビール。しかし飲んでみれば確かにカボチャのフレーバーを感じるのですが

ちょっと薄いかな,って感じ。意図は判るけど,すこし中途半端なやり切ってない気のする

飲み物になってしまっている印象。これは特別メニューなのか,2百ccでグラス分のお値段。

こんなグラスで出て来てもったいぶってるんだど,うーん・・・・・・・・・・・

しかしこのハーベストムーンさん,定番ではとても優秀なピルスナーを造ります。チェコタイプの

本格派で,かなり美味いボヘミアン・タイプのピルスナービールです。これは泌飲モノ。

ディズニーに程近い舞浜の地ビールさんです。イメージって不思議で,私はここのビールって

どうしてもやさしい女性的なビール,って勝手な印象を持ってしまってます。自分の中で

ディズニーとハーベストムーンが絡んでしまっているのですね。


この他にポパイ・オリジナルとか称するピルスナーを飲みましたが,これは沼津ベアードで飲んだ

クールブリーズ・ピルスナーを思い出させる,エールレシピをラガー酵母で仕上げているタイプの

ビールで,正直私は苦手の味。まぁヒトそれぞれ好き好きですね,ビールは。それぁ何でもそうか。

まぁ気が付いたらそれなりに食って飲んじゃいました。また機会があったら行きたいですね。

えっ,次は安産祈願の折りに・・・・・・?


タグ :両国ポパイ

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Posted by Brewman at 19:17│Comments(0)ビール
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