2010年04月26日

酵母のはなし

酵母のはなし
きのうから気持ちのいい

お天気ですね。

こんな日には自家培養中

の酵母菌たちが勢い良く

繁殖中なことでしょう。

今わが家では前回書き

ました小麦ビールから

取った酵母を培養して

いるところです。

連休中にバイツェン・ビール造りに初挑戦してみようと計画中です。そしてこれが上手く行けば

そのビールを元にパン用のバイツェン酵母を起こしてパンを焼いてみようと思います。


街のベーカリーなどの近くを通るとイーストの香りが漂ってきてなんとも食欲がそそられます。

で,実際パン屋さんに入ってお昼ご飯の物色をしてると,その内なんだか初めそそられたその香り

にゲンナリしてくることってありませんか? 私は良くそんなことがあります。もちろん良く行く

パン屋さんではそんなことないのですが。

家でパンやピザを焼こうと思ってドライイーストを使う時,当然大目に使えばよくパン生地は

膨らみます。多少分量やコネが甘くったって大丈夫。そしてこんな生地でパンを焼くとかなり

きつくイーストの匂いが漂い始めることでしょう。好き好きですが,この匂いが強いとパン本来の

風味が損なわれると思います。原因はドライイーストです。

酵母菌はサッカロミセス・セレビジエと言う学術名の単細胞であり,増殖する時は「出芽増殖」と

言って母酵母からコブの様に子酵母が出芽し,やがて分離して誕生します。他の多くの単細胞が

やるような細胞分裂を経ないで増えてくんですね。分身の術ではなくってお母さんが子供を生む

様にして増えてきます。まったくユニークで面白い。

こんな単細胞ですが実はオスとメスがあり,もし環境がそのままでは生存不可能になるとオスと

メスは合体し,ハイブリット体になります。そして自身を固い殻でおおい過酷な環境が再び

生存可能な状況になるまでじっと辛抱するのです。

そうです,これがつまりドライイーストの置かれた状況下なんですねぇ。彼らは水分が得られ

適当な温度になると自分はその生涯を終え,内部に抱え持った「胞子」を解き放ちます。

これが1対,または2対のオスとメスのカップルです。

これは私の憶測ですが,多分この普通の誕生ではない出生をした酵母たちの働きはちょっと特殊

なんじゃないでしょうか? 実験室でパン用に純水培養されたイーストはその目的に沿った

働き方はしますが,いわば余りナチュラルではない性格・性質なのかも知れません。


ついまた推測で物語った事をお詫びしておきます。

今後いろいろと試していこうと考えています。菌たちとの対話を楽しみつつ食生活での実益も

図ってやっていこうと・・・・・・。

ちなみに上の絵は「もやしもん」代八巻(だったっけ?)であります。漫画仕込でいろいろ勉強に

なり面白いですよ。



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Posted by Brewman at 12:48│Comments(0)酵母パン
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