2011年02月28日
洋食たじま
横浜や神奈川県内のグルメ
雑誌で度々取り上げられる
事のある「西洋料理たじま」
さんです。
場所は「市電保存館」の
ある滝頭,目立たない狭い
路地を入った住宅街の中に
あります。
お店の外観も内装もあえて
拘りの無い感じにしてあり,なんとなく,80年代の造りかなぁ・・・と想像させるのですが。
実際開業何年になるのでしょうか? 恐らく50代とおぼしきご夫婦2人で切り盛りしてる様子。
子供を近くにある市電保存館に連れて来たのがキッカケで何度か来ています。
一口に「洋食屋」と言っても,まぁいろいろだと思います。馬車道にある老舗「ポニー」の様な
いつでも気軽に来て注文し,それがサッと出て来て腹を満たし,なんかホッと安心させてくれる
てらいの無い店も好きです。
方やこの「たじま」さん。まったく気取った風ではないのですが,出て来る料理はどれもしっかり
下ごしらえの整った,まったく手抜きなしのものばかり,と言う店も有難いのです。
それ故注文してからテーブルに料理が届くまではある程度の時間,辛抱が必要です。逆に言えば
それだけ妥協の無いものが食べられる,と言うこと。
このお店のメニューで,雑誌の紹介のお陰で先ず知られるようになったのはスペアーリブでしょう。
味噌風味のジューシーで柔らかいリブ肉が,厚手に切ったガーリック・トーストが添えられサーブ
されます。コレは絶品です。とは言っても,その他もすべて絶品と言って差し支えないでしょう。
「ああ,これがプロの技ってもんだなぁ・・・」と感心させられます。
その他メニューも様々でして,しかしプロってのは,料理の腕前だけでなく,仕事をしながら
目の前のお客さんと何気ない会話をさり気なくこなし,食材状況を頭の中で整理しつつ注文に
効率よく対応する,なんてことが求められるのです。ああ料理人ってスゴイですねぇ・・・・。
ここはいつ何を頼んでも,ほぼベストの状態で出て来ます。材料を店の回転具合に合わせて
ある物は冷蔵で,またある物は冷凍保存でと,そんな事の管理能力も必要なんですよね。
今回注文したのはビーフシチュー。まぁこれは洋食の王道と言っていいメニューです。
デミグラスソースは明らかに最低1週間は仕込みに手を掛けたものであり,牛バラ肉は柔らかい
事はもちろんですが,けして歯応えの無いフニャフニャ加減ではなく,ちゃんと存在感があります。
口に入れた途端に形が無くなってしまう様では,ビーフシューとしては失格。これはちょうどいい
塩梅になっとります。肉の赤身と脂身の割合もよく,クドくなくパサ付かず。
これで一皿1600円台だったかな。充分納得の一品です。多分,これ以上のビーフシチューは他に
望めないのではないでしょうか。脱帽モノです。
Posted by Brewman at 13:58│Comments(0)
│グルメ
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