2011年02月16日

ゲレンデより愛Ⅱ

ゲレンデより愛Ⅱ

連休2日目の土曜日,清里高原は昨日に続き朝よりけっこうな降雪。宿の駐車場に停めた車は

大方雪ダルマになってて,掘り出すのにちょっと苦労したかな。出掛ける前の日の昼間は・・・・・・

「この辺りには雪,まだ見えませんねぇ」なんて言葉を電話で聞いたんですが。

さすが八ヶ岳山麓,降り始めればあっちゅー間ですよ。車のフロントガラス凍っちゃって

それを溶かすのにひと手間掛かるのです。寒さでいちばんやられ易いのは電気系統。

これがイッたらすべてアウト。特に近年の何でも電気頼りの自動車は,もしバッテリーが

ヘタッたリしようもんなら命に係るのとですよ。エンジン掛かって車に感謝,暖かいヒータが

冷えた体を温め電気に感謝。

(なんか聖人掛かって来たぞ。お迎えは近いか? いやいや,タダの三文ペテン師気取りだ!)


清里の宿からたったの数キロの距離に,と言って雪深い道をタイヤチェーン履いてソロソロと

進んだ先に,スキー場はありました。初日に行った別のスキー場は混み込みでへキヘキしたので

ここ「サンメドウズ・スキー場」に行きました。こちらはなかなか良かったですよ。

セガレはスキー初体験。さっそく道具をレンタルし,半日スキースクールに入れてやりました。

「楽しいこといっぱいだから・・・」なんて子供騙しをぬかしてその気にさせ,意気揚々と参加

しちゃいました。

「おお,最近のスキー教室とは,こんなんなんだぁ・・・」なんて感心して見てました。

まずインストラクターのお兄さん・お姉さんたちがみな優しいです。まるで保育園。そんでもって

最初にスキー靴・板になるべく慣れるよう,いろいろアイディア豊富で,上手くノラセてスーっと

滑らせるのですよ。まぁ中には靴が痛いとか,寒いとか言って泣いちゃう子もいるのですが

なんとかなだめよう,ってやってくれます。

自分が子供の頃のスキーのインストラクターは大体みなシーズンオフは野良仕事してる農家の

おっちゃんとかで,言葉遣いは荒く,三度教えて出来ないと容赦なく怒鳴ったりしてくれたのですよ。

ああ,あの頃のスキーの先生たちはみな怖かった。とても人間の顔には見えなく,いきり立って

今にも縄張り争いのケンカをおっぱじめる山猿のようでした(言い過ぎだっちゅーの)。

ちっちゃい子供たちがいっぱしにスキーウェアー・スキー靴を身に付け雪上をちょこまかしてる

姿は見てて飽きないものがあります。とは言っても氷点下何度の世界,展開が見えないとジリジリ

して来ます。その内動作が取り分けトロいウチのセガレ,ひとつ下の4才クラスに編入となり

しかもそこでも尻に付いてくのがやっとの様子。

「なんだヨこのテンションの低さ。ちっとは悔しい!とか思わんのかい?」って父親としては

忸怩たる思いではありますが,まぁいかんせ最初のスキー,慣れですよ,ナレ。

人は自身の当時を忘れ,子供にハキハキした反応の良さ・判り易さ,を求めがちですが

都合よく編集し直した自分の子供時代の実像の心情を掘り起こせば,じくじくしてた情けない

姿が見付かるものです。

私が初めてスキーを履いた日,途中でオシッコがしたくなったけどトイレは遠く,立ちションベン

しようにも重ね着したウェアーの脱ぎ方も判らず,戸惑っていると寒さも手伝って,ついには

その場でジャッー,お漏らししてしまいました。オシッコは脚を伝って真っ直ぐ買ってもらった

ばかりのスキー靴に素直に直滑降。最初薄気味悪く生暖ったかく,その後冷えてシャーベット状に。

足が凍傷になりそうでした。それでもお漏らしした,なんてバレたら怒られると思ってガマン。

ああ,あれは辛く・苦く・痛い思い出です。 

そうです,息子には,そんな思いをさせてはならないのです。負の連鎖は断ち切らねばならない

のです!(いったいなんの連鎖ちゅーねん)


ゲレンデより愛Ⅱ

スクールが終わってひとまず昼食。しかしスキー場の昼飯って,結局これ,カレーライスに

なっちまうんですね。前日行ったスキー場は席に着くだけで20分待ちだったから,すぐに座る所を

探せた分だけましですが,食堂は混み込み。ならばサッと出て来るモンで済ませたいもの。

お楽しみの生ビール。意外にもけっこうな辛さのカレーにドライなビールがヒリヒリしましたがな。

午後は親ふたり掛りでスキーレッスン。傾斜のなだらかな所探して「なんとかボーゲンくらいは

やってくれんだろか?」なんて淡い希望を抱いて教えますが,コケてばっかし。一旦倒れれば

スキー板がクロスしてしまって立てたもんじゃない。「まず転んだまま足を揃えろ」つったって

ワケも分からず立ち上がろうとして,またコテン。ほんまアホちゃうか,このバカタレ。

結局何度も持ち上げ立たせてやって最初からやり直し。そんな事で時間は過ぎて行き,いい加減

「見放したる!」って感じでわたし自分が滑りにしばらく出掛け戻ってみれば,アラびっくり

「なに,けっこう滑れるようになってんじゃん」と言う展開になってました。

「なんだヨ,けっきょくオレの教え方悪かったって事か・・・・」。なんか反省。で妻はエライ!

最終的にはリフトに乗って,普通に滑れば5分もしないで下りて来れるゲレンデを,遭難したんじゃ

ないの?ってくらい時間掛け滑って(?)きました。

他の五歳児たちはスクールの途中からはリフト乗ってそのゲレンデを滑り降りてくる位上達して

ましたが,ウチのは最後の最後にやっと。でも正直,自分で降りて来られるなんて思ってもいな

かったので,まぁセガレにしてはよくやった方でしょう。 またガンバロね。



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Posted by Brewman at 15:15│Comments(0)おちゃらけ
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