2010年10月12日

遺伝子

遺伝子
10月9日土曜日は朝から

どんより空。

にも拘らず息子の

保育園からは運動会決行

のお知らせ。

「こんなんで続くわけ

ないじゃん」って思ってたら

案の定,雨が降り始め

次第に本降り。今日は1日

やむ事ないな,って感じに。

園は最初から日曜順延にしたくなかったのか,当初から体育館運動会にするつもりだったようです。

それでこんな様子のものになっちゃいました。

「まぁ,しょうがない。やることは同じだし・・・・こんなのも一度くらいは」なんて思ったり。

でも来年はちゃんとやってね,ウチは最後の年だし,なんて念を押したくなります。

いやいや,準備とか段取りとか,日程が1日ずれるだけで保育園の運営スタッフにかかる

負担は絶大なんですよ。大体保育園は一年中何かしらの催し物の準備に追われてて大変です。

これ以上要求するんだったら父母さんたちがもっと手伝わなきゃいけません。

皆さん日頃よりありがとうございます。


狭い体育館の中にも拘らず,プログラムは順調に進みお昼を向かえ家族ごとにお昼です。

それが終わると後半初っ端の後に年長さん・年中さんたちで行う対抗リレーです。

縦割りに四つのチームに別れ競います。ウチの息子はコアラさんチームの2番手です。

「よーい,ドン!」の音と共にきれいなスタート。第一コーナー曲がった所でコアラチームの

先頭がグングン他を引き離しぶっちぎりのトップで戻って来て2番手走者にバトンタッチ。

そうです,ウチのセガレの番です。親もちょっと興奮気味,期待と不安で第二コーナー辺りで

カメラを構えて待ち受けます。

「ああ,これが子供の運動会で親が覚える緊張ってやつなんだなぁ・・・」なんて感慨に耽って

いるのも束の間,息子は圧倒的なリードを保ってこちらに向かって走って来ます。

そして一瞬互いに目が合ったかな,と思ったらなんとこのバカ息子,何故かニタッと笑い顔を

見せ,その次の瞬間スキップを踏むようにして2・3歩飛び跳ねて,そんな事してる隙に

後続に次々と抜かれてビリになっちゃいました。

その後は最後尾になってしまってやる気を失ったのか,全力疾走とは程遠い走り方で次の走者に

バトンタッチ。結局セガレのおふざけ走りのせいでコアラさんチーム後続が必至に頑張ったのも

及ばず,そのままビリが確定。みなウチのアホのせいです。

脚がドンくさいとか,がんばったけど負けちゃった,とかならいいのですが,あの態度・・・・

まったく情けないやら,なんといったらいいやら・・・困ったヤツです。

大勢の人たちを前にして,何かをやらされる時に受ける緊張感や戸惑いを隠す為なのか

おどけて道化を演じ照れ隠しをする・・・・・

実はこれ,私の子供の頃性質そのまんま,なんです。

つまりこれ父親の遺伝なんですよ。私,この性質のお陰で少年期散々苦労しました。

大概の大人はそんな照れ隠し,なんて理解しません。大人をおちょくってる,としか思って

もらえず不評を買います。これをしてると大概損をします。

ああ息子よ,貴様もかぁぁぁ・・・・・。もう二重にがっくり。参ったぜ・・・・・

なんもこんなとこ似んでもよさそうなもんに,よりによって。

血は争えない,とはこんな事なんですね。バカの遺伝元と遺伝先で競ったって

シャレにもなりません。バカの2重螺旋,参ったぜ。

笑えねぇっつーの。でも笑っちゃうなぁぁ。


子は両親より約97%の遺伝的特徴を引き受けと言われます。後の3%は不確定要素の部分で

突然変異や受精する時の偶発的要素,卵子と精子の相性による転換などでしょう。

だから親に子が似るのは仕方ありません。しかも大概において遺伝元が養育するのです。

それゃ影響を受けますよね。

言い方を変えるならば,こうもいえると思います。私たちはみな生まれ以来このかた

遺伝の制約,拘束の元成長し,成人に達した今もこうしてもがきながら生きていると・・・。

こうした束縛から自由になるか否かによって,我々は本来成るべき自分になれるかが

問われているのではないでしょうか。

私たち人間には遺伝や後天的要素のみによって何者に成るかが決まるのではありません。

人が一生を過ごす間には様々な偶発的ハプニングに遭遇します。そして折りある毎に

選択を迫られます。そうする過程全てが「自己決定」のプロセスなんだと思います。

つまり何を感じて何を思い,最終的にどんな自分に成るかは自分次第ではないでしょうか。

成功者になるとか,金持ちになる,有名人になる,なんて目標はもっても非難できませんが

それは自分だけでは決められません。しかしどのような人間に成るかはその時々に自分が

どのような自己決定をして来たかの積み重ねであります。そうした総体が人格なにって

行きます。

親の生き方をそのまま踏襲すれば,生き方のみならず性格や考え方まで似てくるのは

必然でしょう。それも悪くはありません。しかし私はせっかく生まれてきたのだから

自分の息子には遺伝のたがを自ら外して自ら見つけたフィールドで生きて行ける者になって

もらいたいと。それが親を超える,と言うことの本来の意味なんだと思います。


むすこよぉ,バカでも構わん。しかし自ら責任取れるバカになってくれよ。

よって後のことは知らん!


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Posted by Brewman at 16:42│Comments(3)おちゃらけ
この記事へのコメント
最高の息子ちゃんじゃないですか!!?

スキップ走り、目に浮かんで、ゲラゲラ笑っちゃいました!
将来大物候補ですよ!!

しかし。。
大人になってからの「自己決定」、「チャンスをつかむ」、「運を呼び寄せる」には、困難を極める時代になって来ているような。。

それでも誰かが成功し、誰かがつまずく。

彼はどんな大人になって、Brewman さんはどんなおじいさんになるのか!?

あ、その前に私がおばあちゃんになる方が先だった( ̄ー ̄;)
Posted by 万里万里 at 2010年10月13日 13:45
サイコーですかウチのが?
大笑いモノですがねぇ・・・まぁいいでしょ。
願わくば,父とは違う人種になってもらいたいもんですが。

どうであろうと彼の未来にはいろいろな成功体験共に
様々な挫折が待ち受けている事でしょう。
そこから自分なりに学んでくれればと思います。

目標はとりあえずおじちゃんになる事。
孫が欲しいとか,ではなくって
おじちゃんになるくらいまで生きる事ですかね。
そこまで無事に行けるかなぁ・・・?
Posted by BrewmanBrewman at 2010年10月13日 14:41
子供の成長は、振り返ると「アッ!」と言う間です。

気が付くと、きっといいおじちゃんになってますよ♪
Posted by 万里万里 at 2010年10月13日 18:39
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