2010年06月16日
天然ほたる
先日伊豆に行った折,地元の方に
今ちょうど蛍が見れる所があると
聞いたので行ってみました。
場所は韮山町と言う所で
サッカー日本代表サイドバックの
内田選手の出身地と言えば時節柄
判る方も多いかも知れません。
ここはそもそも「反射炉」と言う
国指定史跡になっております。
幕末期,江川太郎左衛門と言う
旗本が,中国が欧州に植民地化され
たのを危惧して,幕府に江戸湾防衛の為の砲台を設備する事を直訴したのです。
つまりそれが今の「お台場」なのですね。で,そこで使う大砲を製造したのがこの反射炉です。
銃鉄を溶かす溶解炉ですね。
最初下田に作ったのですが,下田は当時から外国人が出入りしていたので都合悪いとなり
人里離れたこの韮山に移設したと言う訳なのだそうです。
当時の大砲は鋳造した後砲身をくりぬく工法だったので,その為の水車を回す水源が必要でした。
回りくどくなりましたが,つまり森深く水源に恵まれ,しかも史跡として環境保全されていので
現在でも蛍の生息に適していると言う訳です。
清らかな川筋を歩いて行くと,涼しげで幻想的な淡い光が沢山ひらめいては消えてゆきます。
今どき移して繁殖させている所は増えて来ましたが,こうして代々居ついているホタルを
見られる所は少ないのでしょうね。
聞くところに寄れば,どくだみの花が咲く頃がホタルが最も飛び交う時なそうです。
私の感覚としてはホタルは初夏のイメージでしたが,梅雨の前なんですね。まぁもう初夏と
言えばそうなんでしょが。
画が無いのが残念ですが,特殊なカメラでなければあの淡い灯は捉えられません。
ましてや私の携帯カメラではねぇ・・・・・・
これが反射炉。
なぜ「反射炉」かと言えば
溶解炉の燃焼室の天井が
アーチ状になっていて
炎と熱風が天井に反射して
鉄を溶かす構造になっていた
からだそうです。
その方が熱効率が良かった
と言う事なんですかね。
で,写真に写ってるのは
煙突です。レンガ造りで
鉄帯で補強されています。むかしはその代わりに漆喰が塗りこまれていたとか。
反射炉の周囲は観光地として
土産物屋やレストランなどがあり
そこで売るお茶の栽培畑や
地ビール工場などがあります。
まぁお茶所静岡ですからね。
しかし「お茶コーラ」とは・・・・
これが地ビールを造る
製造工場。
一番向うから仕込槽
次に麦汁ろ過層
3番目に煮沸槽
手前がワールプール
と書いてあり
不純物を遠心分離する
タンクになってます。
その後適温に冷却して
発酵タンクに移され成熟を待ちます。そうしてまつこと約1ヵ月でこのような製品に・・・・
左がチョコ・スタウト
右は大吟醸酒に使われる
酵母を使ったエールビール。
この地ビール,元は日本酒の
蔵だったようで
ホタルが生息する位の水質の良い
この場所に移って来たようです。
右の「政子」は北条政子の「まさこ」
なんざんしょか?
はじめ眉唾物で飲んだもの
大吟醸酒特有のフルーティーで
透き通ったほのかな甘味が感じられ
けっこう美味かったです。なかなか大吟醸酵母,ビールに合うようですね。
値段は330mlで440円也。スタンダードですね。いいせん行ってます。
Posted by Brewman at 14:49│Comments(0)
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